趣味の食べ歩きについての本「めし本」をKindle出版しました。
その後、めし本の英語版「Close-up UMAMI!」を出版しました。
英語版を出版することで、海外の英語圏に住んでいる方にも購入してもらえますからね。一気に販路が広がります。
ただ、作ってみてわかったのですが、個人が英語版のKindle本を出版するのはかなりコスパ悪いです。
もくじ
英語翻訳代金が高い
英語のKindle本を作る方法は簡単です。
クラウドワークスやランサーズで、日本語のKindle本のテキストデータを英語に翻訳してもらえばいいだけですので。
ただ…
- プロの翻訳家の方の翻訳料金は高い(1文字4円、もしくはそれ以上も…)
- 文章量が多いほど、翻訳料金が高くなる
- アマチュアの方に翻訳してもらうと修正に時間がかかる
というデメリットがあります。
例えばブログの過去記事(1記事2000文字×5記事)をまとめてKindle出版したとします。
1文字4円で翻訳してもらえるとして、1万文字なら4万円になります…。
4万円ものコストを、低単価のKindle本の利益で回収するのはとてつもなく困難です。
単価が安いと経費を回収できない
たとえば1冊100円でKindle出版したとしましょう。
100円で売る場合、70%のロイヤリティ設定は出来ませんので、自ずと利益率は35%になります。
なので、1冊売るとおおよそ35円の収入になります。
4万円の翻訳料金を回収するためには、約1142冊売る必要があります…
無名な個人が自費出版した本を1142冊も売るなんて、かなりハードルが高いです。
しかも、趣味の本で1142冊なんてまず無理。
正直、100冊でも難しい…
そもそも趣味の本は売れにくい
私は食べ歩きが趣味なので食べ歩きの本を英語化して出版しましたが、そもそもこういう趣味系の本は売れにくいです。
他に例を上げると…
- イラスト・画集
- 手芸・工芸
- 写真集
- 旅行記
といったものは、総じて売れにくいです。
基本的に人の役に立つものではないので(役立ち度合いが低い。読まなくても生きるのに支障ない)。
例えば、自己啓発・ビジネスノウハウ・エロといった分野の趣味であれば、意外と売れやすいんですけどね(本屋さんで買いにくいので、自ずとネットで買うことになるから)。
要するに、「売れにくい趣味の本を出版しても利益が出るように、英語版を作って海外で出版する」戦略は…
- 海外でも趣味の本は売れない
- 英語翻訳代のコストが高すぎて回収できない
ので、ダメな戦略だということですね。
英語版のKindle本は出版すべき?それとも日本語だけでOK?
どうしても英語版のKindle本を出版して、販路を世界に広げて大きく稼ぎたいという場合は…
- たくさん売れた実績のある本
- 翻訳コストのかからない本
のみに絞るのが良いと思います。
すでにたくさん売れた本であれば、その利益で翻訳代を捻出することが出来ますし、日本で売れたなら海外でも一定数売れる可能性もありますから。
また、ほほ翻訳作業の必要ない写真集などは、翻訳コストのことを考えなくてもいいので、日本語版と英語版を同時出版してもいいかもしれません。
まぁ、この2つぐらいですね。英語版を出版してメリットがあるのは。
ただ、基本的に写真集は売れにくい分野の本になりますので、エロ系の写真集にするといった工夫が必要になります。
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食べ歩き本「めし本」の英語版「UMAMI!」出版のお知らせ
過去記事で食べ歩き記事をまとめた本を出版したことをお知らせしました。 ⇒ 食べ歩き記事をまとめてKindle出版しました! 今回は、その食べ歩き本の英語版の出版のお知らせです。 海外ウケ ...