KDPにアップロードするファイルに関して、いくつか問題点が見つかったのでシェアします。
記事執筆時点で、KDPの対応フォーマットは以下のとおりです。
- Microsoft Word (DOC/DOCX)
- HTML (ZIP、HTM、または HTML)
- MOBI
- ePub
- リッチ テキスト フォーマット (RTF)
- プレーン テキスト (TXT)
- Adobe PDF (PDF)
参考:サポートされている電子書籍のファイル形式 | Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング
おそらく、Kindle出版する人はdocxファイル、HTMLファイル、epubファイルのいずれかのファイルをKDPにアップロードして出版する人が多いと思います。
それぞれのファイルでKindle出版したとき、iPhoneのKindleアプリでどのように表示されるかテストした結果、以下のようなエラーが確認できました。
もくじ
docxファイルをアップロードした場合(自動的に字下げされる)
docxファイルでKindle出版した場合、文章の最初の文字が自動的に少し字下げされてしまいます。
もともとの文章は字下げしていません。
しかし、docxファイルをKDPにアップロードしてKindle出版したあと、Amazonからkindle出版した本を購入して中身をみてみると、字下げされているのが確認できます。
この字下げエラーは、HTMLファイルをアップロードすることで解決できます。
HTMLファイルをアップロードした場合(画像が右揃えになる)
HTMLファイルをKDPにアップロードしてKindle出版した場合、字下げエラーは発生しません。
しかし、中央揃えにしていたはずの画像が、自動的に右揃えになってしまいます。
また、画像とテキストの間に不要なスペースも出来てしまいます。
テキストだけの本を出版するなら、HTMLファイルをKDPにアップロードするのが良いと思います。元データとほぼ同じ形で出版できますので。
しかし、挿絵や写真など画像を使う場合は、HTMLファイルを使うのは避けたほうがよさそうです。
ePubファイルをアップロードした場合(自動的に字下げされる・改ページされない)
ePubファイルをKDPにアップロードしてKindle出版した場合、docxファイルと同じく自動的に少し字下げされていまいます。
また、改ページ設定が無視されてしまいます。
どのファイルでKindle出版すべきか?
残念ながらdocxファイル・HTMLファイル・ePubファイル、どのファイルでKindle出版してもエラーが出ることがわかりました。
いつかAmazonがKDP専用のエディタを開発してくれるまでは、こういう微妙なエラーを受け入れつつ、Kindle出版していくほかないでしょうね。
「完璧は無理!」と妥協して、一番エラーの少ないdocxファイルでKindle出版するのが無難なのではないかなと思います。
テキストだけの本を出版する方は、docxファイルよりもHTMLファイルがおすすめですが、画像とテキストを使う方はdocxファイルを使っていきましょう。