Amazonは「Kindle」というブランドで、電子書籍を読むことに特化した電子書籍リーダーを販売しています。
現時点では、他のどのメーカーが販売している電子書籍リーダーよりも使いやすく、コンパクトで高性能です。
なので、Kindle本を読むのであれば、あえて他社メーカーの販売する電子書籍リーダーを購入するよりも、素直にAmazonのKindle端末を購入するのがおすすめです。
エントリーモデル(お試し版的なもの)であれば1万円以下で買えますし、上位モデルでも1万3980円で買えてしまいます。
コスパの面でもかなりお得なので、電子書籍を読むならKindle端末を買っておいて損はないです。
ただ、Kindle端末は下記のように4つの種類の端末が販売されているので、どれを選んでいいか迷うと思います。
- Kindle
- Kindle キッズモデル
- Kindle Paperwhite
- Kindle Oasis
上記の端末は、機能面でも価格面でもかなり差があります。
本記事で全種類のKindle端末を比較しましたので、ご購入の際の参考にしてみてください。
もくじ
全種類のKindle端末の比較
液晶ディスプレイ | 6インチ反射抑制スクリーン | 6インチ反射抑制スクリーン | 6インチ反射抑制スクリーン | 7インチ反射抑制スクリーン |
解像度 | 167ppi | 167ppi | 300ppi | 300ppi |
フロントライト | LED 4個 | LED 4個 | LED 5個 | LED 25個 |
容量 | 8GB | 8GB | 8GB/32GB | 8GB/32GB |
バッテリー | 1回の充電で数週間利用可能(使用状況によって異なる) | 1回の充電で数週間利用可能(使用状況によって異なる) | 1回の充電で数週間利用可能(使用状況によって異なる) | 1回の充電で最大6週間利用可能(使用状況によって異なる) |
フラットベゼル | 液晶画面とベゼルに段差あり | 液晶画面とベゼルに段差あり | 液晶画面とベゼルに段差なし | 液晶画面とベゼルに段差なし |
明るさ自動調節 | 手動調節 | 手動調節 | 手動調節 | 自動調節 |
色調調節ライト | ✗ | ✗ | ✗ | ◯ |
防水機能 | ✗ | ✗ | ◯ (IPX8等級。深さ2mの真水に60分沈めても有害な影響がない) | ◯ (IPX8等級。深さ2mの真水に60分沈めても有害な影響がない) |
人間工学的デザイン | ✗ | ✗ | ✗ | 人間工学に基づいたなめらかなデザイン |
自動画面回転機能 | ✗ | ✗ | ✗ | ◯ |
ページ送りボタン | ✗ | ✗ | ✗ | ◯ |
カラーバリエーション | ・ブラック ・ホワイト | ・スペースステーション ・ピンク ・ブルー ・レインボーバード (カバーのみ色の選択可。本体のカラーはブラックのみ) | ・ブラック ・トワイライトブルー ・プラム ・セージ | ・ブラックのみ |
Amazon Kids+ | ✗ | ◯ (1年間追加料金なしで対象のキッズコンテンツが読み放題。年間11,760円相当) | ✗ | ✗ |
WiFi/4G | WiFi対応モデルのみ | WiFi対応モデルのみ | WiFi対応モデル WiFi+4G対応モデル(ブラックのみ) | WiFi対応モデル WiFi+4G対応モデル |
重さ | 174g | 288g (カバーの重量含む。本体だけの場合は174g) | WiFi対応モデル:182g WiFi+4G対応モデル:191g | 188g |
保証 | 1年間限定保証付き (日本国内の場合、オプションで別売の延長保証利用可能) | 2年間限定保証 | 1年間限定保証付き (日本国内の場合、オプションで別売の延長保証利用可能) | 1年間限定保証付き (日本国内の場合、オプションで別売の延長保証利用可能) |
価格 | 8980円〜 | 10980円〜 | 13980円〜 | 29980円〜 |
詳細 | Kindle | Kindle キッズモデル | Kindle Paperwhite | Kindle Oasis |
上記の全Kindle端末比較表を見ても、どれを選べばいいかわからない人もいると思います。
ですので、下記に下位モデルと上位モデルとの違いと、各Kindle端末のおすすめポイントをまとめておきました。
全部読むのがめんどくさい人のために結論をいってしまうと、コスパと性能のバランスを考慮した場合、もっとも良いのは「Kindle Paperwhite」です。
⇒ Kindle Paperwhite 防水機能搭載 WiFI対応
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KindleとKindle キッズモデルの比較
KindleとKindle キッズモデルの大きな違いは、下記の2点です。
- 子供向けの本が合計1000冊以上読み放題の「Amazon Kids+」がついている
- 本体を保護するカバーがついている
上記2点は、Kindle キッズモデルにはついていますが、Kindleにはついていません。
本体性能はKindleもKindle キッズモデルも変わりません。同じ端末です。
Amazon Kids+の詳細については、下記の「Kindle キッズモデルのおすすめポイント」で解説しています。
KindleとKindle Paperwhiteの比較
KindleとKindle Paperwhiteとの大きな違いは、下記の3点です。
- 完全にフラット化されたディスプレイ
- 防水対応
- WiFiに加えて4Gにも対応
上記はKindle Paperwhiteでしか得られないメリットです。下位モデルのKindleには搭載されていません。
また、上記3点に加えて、本体のカラーが選択できるというもの、Kindle Paperwhiteだけのメリットです。記事執筆時点では、ブラック・トワイライトブルー・プラム・セージの4種類から選べます。
Kindleでは本体カラーは選べません。ブラックのみです。
Kindle PaperwhiteとKindle Oasisの比較
Kindle PaperwhiteとKindle Oasisの大きな違いは、下記の3点です。
- 7インチディスプレイ
- 明るさ自動調節機能つき
- 色調調節ライト搭載
上記はKindle Oasisには搭載されていますが、Kindle Paperwhiteには搭載されていません。
Kindle Oasisは、Kindle Paperwhiteよりも更に一段上の読書体験を実現してくれますが、その分価格が高いので、それを許容できるかどうかが購入するか否かの判断基準になります。
小説やビジネス本など、活字中心の本を読むためにKindle端末を購入するなら、Kindle Paperwhiteでも十分だと思います。
ただ、マンガをたくさん読みたい場合は、7インチの大画面ディスプレイを搭載しているKindle Oasisの方が快適です。
「7インチディスプレイ≒単行本と同程度の表示領域」ですので、細部まで描き込まれた細かな絵も、黒つぶれすくことなく表示してくれます。
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以上が、各キンドル端末の上位モデルと下位モデルを比較した場合の、大きな違いになります。
それぞれのKindle端末の詳細解説とおすすめポイントについては、下記とおりです。
「Kindle」のおすすめポイント
Kindleのおすすめポイント
1万円以下で購入できる
Kindle端末シリーズのエントリーモデル(最安モデル)の「Kindle」は、8980円から購入できるので、初めて電子書籍リーダーを購入する人におすすめです。
ただ、最も安い分、液晶画面の解像度が、上位モデルと比較してかなり低いです。文字を読むのに支障はないのですが、一昔前の携帯画面のようなザラザラとした文字しか表示できません。
おそらく、多数の人にとっては、そんなに気にならないレベルだとは思いますが、iPhoneやiPadなどの高解像度液晶画面に慣れている人にとっては、少し物足りないと感じるかもしれません。
個人的にはKindleを買うぐらいなら、Kindle Paperwhiteを買うほうが良いと思います。KindleとKindleの上位版のKindle Paperwhiteの価格差はそんなに大きくないですからね。
「Kindle キッズモデル」のおすすめポイント
Kindleキッズモデルのおすすめポイント
1年間無料で子供向けの人気本が読める(Amazon Kids+)
本体カバー付き
「Kindle キッズモデル」は、基本的に下位モデルの「Kindle」とほぼ変わりません。
ただ、1年間無料でAmazon Kids+が使えるという点だけが違います。
Amazon Kids+は、名探偵コナンやドラえもん、ディズニー関連本などなど、日本を含め、世界中の名作、児童文庫、学習マンガや科学の本など、合計1000冊以上の本が読み放題のサービスです。
要するに、Amazon Unlimitedの子ども版のようなものです。
⇒ 【定額読み放題】家族で利用できる!Kindle Unlimitedのメリットまとめ(Amazonプライムとの違いも解説)
Amazon Kids+は、月980円支払わないと利用できない(年間1万1760円相当)ので、それが無料でついているのはお得です。
もし、Kindleを購入して、あとからAmazon Kids+を追加する場合、1年間で合計2万740円します。Kindle キッズモデルを購入すれば、10980円支払うだけで、無料でAmazon Kids+を利用できますし、Kindle端末カバーも無料でついてきます。
もし、知育ガジェットとして、子どもにKindleを買い与えるのであれば、Kindle キッズモデルはかなり良い投資になるかと思います。
子どもにガジェットを買い与えると壊してしまわないか心配になるかと思いますが、Kindle キッズモデルには2年間保証がついているので安心です。
万が一落としたり濡れたりして壊れてしまっても、無料で取り替えてもらえます。
「Kindle Paperwhite」のおすすめポイント
Kindle Paperwhiteのおすすめポイント
高解像度液晶(300ppi)
フラットベゼル
防水対応
Kindle Paperwhiteは、上記で紹介したKindleとKindle キッズモデルの上位モデルになります。
Kindleシリーズの中でもっとも価格と性能のバランスがとれているのが、Kindle Paperwhiteになります。
Kindleの液晶ディズプレイが167ppiだったのに対し、Kindle Paperwhiteは300ppiと大幅にグレードアップされています。300ppiだと、画面に表示される文字のギザギザは全く視認できません。紙に印刷された文字以上にキレイといっても過言ではないレベルです。
また、液晶ディズプレイを囲む枠と液晶ディズプレイとの間に段差がなく、完全にフラットになっている点も見逃せません。
画面を左右にフリックしてページ送りしやすいですし、たとえば食事中にKindle Paperwhiteで読書しても、食べ残しが液晶ディズプレイと枠の間に詰まってしまう心配がありません。
さらに、防水対応でお風呂の中でも本が読めます。
入浴中に読書できれば、時間を効率的に使えますし、たとえば半身浴で長時間お風呂に入ってデトックスする女性には、Kindle Paperwhiteは心強い味方になります。Kindle Paperwhiteでマンガや小説を読んでいれば、長時間の半身浴も苦になりません。
「Kindle Oasis」のおすすめポイント
Kindle Oasisのおすすめポイント
7インチ液晶
明るさ自動調節つき
色調調節ライトつき
自動画面回転機能つき
ページ送りボタンつき
Kindle Oasisは、Kindle Paperwhiteの上位モデルで、Kindleシリーズの最高級モデルになります。
Kindle Oasisは、300ppi液晶や防水対応といったKindle Paperwhiteの機能を全て備えているうえに、7インチ液晶搭載・明るさ自動調節・色調調節・自動画面回転・ページ送りボタン搭載と、全方位的に機能向上しています。
特に7インチの大画面液晶は、マンガを読むのに最適です。ワンピースやHUNTER×HUNTER、デスノートなど、密度の高い絵柄のマンガも読みやすいです。
明るさ自動調節機能は、環境の明るさを自動的に認識して、文字が読みやすい明るさに自動的に調節してくれる機能です。たとえば、夜寝る前にベッドの中で読書する人は、明るさ自動調節があると便利です。手動でバックライトを文字が読みやすい明るさに調節する必要がありません。
画面をセピア色に変更できる色調調節機能は、よほど長時間読書する人にしかメリットは無いと思いますが、とはいえ通常の白いライトより目に優しいのは確かです。PC仕事で目を酷使している人や、加齢で目疲れが顕著な方には嬉しい機能です。
自動画面回転機能は、左右どちらの手で持っても、自動的に表示画面を上下反転して正常に表示してくれる機能です。左手持ちが疲れたら右手持ちへ、右手持ちが疲れたら左手持ちへ…と、手の負担を軽減しつつ読書することができます。
ページ送りボタンは、目立たない機能ではありますが地味に便利です。たとえば、手袋をはめていたり、手汗をかいていたりすると、画面をフリックしてページ送りしようとしても、うまく認識してくれない場合があります。しかし、そういった場合でも、ページ送りボタンをクリックすれば確実にページ送りしてくれます。
このように、Kindle Oasisは細かいところまで丁寧に作り込まれた最高級電子書籍リーダーです。最高の読書体験ができるのはいうまでもありません。しかし、それゆえ価格も高いのが難点です。
Kindle Oasisは、Kindle Paperwhiteと比較して1万円以上も価格差があります。この価格差を受け入れられるのであれば、買いです。
ただ、主にマンガを読む人以外は、Kindle Paperwhiteでも十分じゃないかな?というのが、私の正直な感想です。
一番おすすめのKindle端末はどれ?
最も価格とスペックのバランスが良いのは、Kindle Paperwhiteです。
もちろん、お金に余裕があるのであれば、Kindle Oasisを買ってみるのもいいとは思いますが、相当の読書好きでもないかぎり、Kindle Paperwhiteで十分かなと思います。
ですので、結論としては、Kindle Paperwhiteが一番おすすめのKindle端末になります。
ただ、マンガを読む場合に限っては、Kindle Oasisの方がおすすめです。画面が大きいので、描き込まれた細かな絵が見やすいです。ですので、主にマンガを読むためにKindle端末を買う人は、Kindle Oasisの購入を検討してもいいと思います。