2017年あたりから電子ペーパータブレット業界で話題になっている「reMarkable」をご存知でしょうか?
このreMarkable、Einkとは思えないほど描画速度が早く、しかも筆圧感知可能でお絵かきデバイスとしても利用できるという、非常に優れた電子ペーパータブレットです。
- 手帳を電子化してしまいたい
- 液晶タブレット使っているけどギラツキで目が痛い…
という人におすすめの端末ですね。
個人的に「買いたいなぁ…」と思っています。
reMarkableの性能・特長をまとめましたので、購入を検討されている方は参考にしてみてください。
もくじ
reMarkableとは?
reMarkableは<sp・n class="huto">PDF・ePubの読み込みに対応した電子ペーパータブレットです。
Kindle端末とは違い、読み込んだ画面に直接フリーハンドで文字や線を書き込めます。
PDFやePubを読み込める電子書籍リーダーとしての機能だけでなく、白紙に文字や絵を書いて保存するという電子メモパッド的な機能もあります。
KindleやKoboなどの電子書籍リーダー、sony DPT-RP1などの電子ペーパータブレットに使用されているEinkディスプレイは、iPadなどに使用されている液晶ディスプレイと比較すると描画速度が遅いです。
なので、Einkディスプレイで絵を描くなんて夢のまた夢…のはずなんですが、reMarkableはそれをやってのけました!
しかも、筆圧検知に対応しています!
ペンの種類はボールペン的なものからマーカー的なものまで、スケッチに最適なものがそろっています。
reMarkableの性能
reMarkableの性能
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本体サイズ | 177 x 256 x 6.7mm |
ディスプレイサイズ | 10.3インチ(モノクロ/Eink/ガラス不使用) |
解像度 | 226dpi(1872 x 1404) |
ペン | 筆圧レベル2048/傾き検知 |
WiFi | WiFi対応 |
保存容量 | 8G(100000ページ保存可能) |
CPU | 1GHz ARM A9 CPU |
メモリ | 512MB DDR3L RAM |
バッテリー | 3000mAh |
重さ | 350g |
読み込み可能ファイル | PDF/ePUB |
価格 | 499ユーロ(2018/04/15時点) |
iPad Pro 10.5インチが469g(WiFiモデル)なのに対して、ほぼ同サイズのremarkable 10.3インチの重さが350g。
約120gもreMarkableの方が軽い!さすが電子ペーパータブレット。
でも、注目すべきは重さよりペンです。
reMarkableのペンは…
- 信じられないほどの低遅延
- バッテリー要らず
- Bluetooth接続必要なし
で、しかも…
傾き検知&筆圧検知機能付き(2048レベル)です!
2048レベルの筆圧検知といえば、intuos Proと同じレベルですからね。これは非常に高性能です。
Kindle端末ユーザーならわかると思いますが、Einkディスプレイでペンのストロークを検出させるなんて(しかも2048レベルで)無理無理!って感じですよね。
でも、reMarkableのレビュー動画みてみると、きちんと検出してます。"ほぼリアルタイム"といっていいぐらいに低遅延でペンストロークを描画しています。
reMarkableのレビュー動画
上動画はreMarkableの公式動画です。
この動画でもペンストロークがどんなものか紹介されていますが、動画編集ソフトで合成して作ってるようです。
ペンストロークのレビューに関しては、以下の動画の方が分かりやすいです。
かなりいい感じですね。学習用ノートはもうreMarkableで良いんじゃないでしょうか。消しゴムもいりませんし、保存も簡単ですし。
ただ…、reMarkableにもデメリットはあります。
reMarkableのメリットデメリット
メリット
reMarkableの5つのメリット
2018/04/15時点で(おそらく)最高の電子ペーパータブレット
iPadより軽くて持ち運びが便利
Einkディスプレイなので目が疲れない(ブルーライトを発しない)
充電要らず&Bluetooth設定要らずのペン対応
傾き検知&筆圧検知(2048レベル)
reMarkableのような電子ペーパータブレットは、今後どんどん出てくると思います。いずれはKindle端末も電子ペンを搭載してreMarkableのように電子ペーパータブレット化していくでしょう。
しかし、「現時点ではreMarkableが最高の電子ペーパータブレット」ですね。競合製品であるsony DPT-RP1より描画速度も早いですし、より一般消費者向けに作られています。(sony DPT-RP1は法人向け製品)
iPadより軽くて持ち運びやすいのも良いですね。また、Einkディスプレイは液晶ディスプレイとは違ってブルーライトを発しないので、目が疲れにくいのもありがたいです。
reMarkableのペンは充電が必要ないので、AppleペンシルのようにiPad本体に差し込んで充電する必要はありません。
Wacomタブレットレベルの傾き検知&筆圧検知がついているのも素晴らしいです。単なる電子メモパッドではなく、簡単なお絵かきデバイスとしても活用できます。
デメリット
デメリット
価格が高い…
公式サイトが日本販売に対応していない
PDFとePUBのみ対応(jpegに対応してない)
reMarkableはベンチャー企業が開発したニッチ商品ということで、価格が高いのが難点です…。
599ドルなので、約6万6000円します…。(2018/12/29時点の為替レート)
iPad Pro 10.3インチ(64G)の価格が6万9800円ですから、ほぼ同程度の価格です。
iPad(液晶タブレット)とreMarkable(電子ペーパータブレット)を競合製品として比較するのはフェアではないかもしれませんが、それにしてもreMarkableは高価過ぎる印象があります。
また、価格が高くても買いたい人がいたとしても、公式サイトが販売してくれません。日本は販売先の対象国から外されています。
欲しくても変えないというのは残念ですね。将来日本へ販売してくれることを期待しましょう。
現時点でreMarkableはPDFとePUBの読み込みにしか対応していませんが、今後ソフトウェアアップデートでjpegの読み込みに対応してくれると、さらに使い勝手が良くなると思います。
reMarkableは「買い」か?
さて、結局reMarkableは買いなの?それとも買わないほうが良いの?ということですが…
『遊び道具としては「買い」。でも、本格的に使いたいなら「待ち」かも…』ですね。
現時点では、価格と性能が噛み合っていないように感じます。
利用用途も限られていますので、遊び道具として買ってみるのは良いと思いますが、たとえばiPadの代わりとして購入するのは辞めておいたほうが良いように感じます。
iPadとreMarkableでは利用シーンが違いすぎます。
iPadはノートパソコンの置き換えを狙ってるのに対して、reMarkableは紙と鉛筆の置き換えを狙ってるという感じでしょうか。
まとめ
- reMarkableは現時点で最高の電子ペーパータブレット
- 価格が高すぎるのが難点
- 遊び道具としてなら買い
私を含めて、こういう未知のガジェットに物欲をそそられるアーリーアダプターの方は、お遊びでreMarkableを買ってみてもいいでしょう。
極少数ですが、日本の方でreMarkableを購入している人がいるようです。(rakunewを通してなら買えますが、9万円超えます)
ただ、さすがに人柱のためにreMarkableを買うのは高すぎると思います…。
ですので、キレイめの中古商品をebay等で買うのがおすすめですね。(もちろん、お金に余裕のある人は新品をどうぞ)
via : reMarkable | The paper tablet