まるで紙のような描き心地の電子ペーパータブレット「reMarkable」から、満を持して次世代機「reMarkable2」が発売されました。
- 旧世代のreMarkable(旧reMarkable)から何が改善されたのか?
- 性能はどれだけ上がったのか?
などなど、旧reMarkableとreMarkable2との性能を比較しましたので、reMarkable2の購入を検討されている方は参考にしてみてください。
⇒ 日本未発売のreMarkable2を購入する方法(※個人輸入代行サービスを利用)
もくじ
reMarkableとは?
そもそも「reMarkableってなによ?」という方は、こちらの動画を御覧ください。
要はreMarkableは、紙と鉛筆の電子化を追求したタブレットってことですね。
iPadやその他の液晶タブレットのように、「パソコンのタブレット化」は狙っていません。
あくまでも…
- 紙と鉛筆の利便性
- 紙の描き心地
を追求した電子ペーパータブレットです。
ですので、一般的な液晶タブレットよりもできることは少ないです。画面もモノクロです。
その代わり…
- 描き心地が最高!(←個人的にココに惚れました。購入して実感済み)
- シンプル(余計なアプリを立ち上げる必要がない)
- 長時間バッテリー(充電時間を気にしなくていい)
といったメリットがあります。
そんなreMarkableの次世代機「reMarkable2」が発売されたので、旧世代機種からどこが改善されたのか見ていきましょう。
旧reMarkable→reMarkable2で改善された点
reMarkableの公式サイトで大々的に強調されている改善点が、下記の3つになります。
- バッテリー時間3倍(充電無しで最大2週間持つ)
- 反応速度2倍(反応速度が世界一速い電子ペーパー)
- 旧reMarkableから30%薄くなった(鉛筆よりも薄い)
特に2番目の「反応速度2倍」は気になるところですね。
旧reMarkableでも、電子ペーパーとしては異常なくらい反応が速かったのですが、とはいえ"電子ペーパーとしては"という前置き付きです。
Kindle端末を使っている方ならわかると思いますが、基本的に電子ペーパーは反応速度が遅いです。
ボタンをタップしたつもりでも画面が変わらず、「ん?」と思ってもう一度タップしようとした瞬間に画面が変わる…なんてこともしばしばあります。
しかし、reMarkableは、電子ペーパー特有の遅延が気にならないほど液晶の反応速度を速めていました。
reMarkableがどれくらいの反応速度なのか気になる方は、以下の動画を見るとよく分かると思います。
動画を見て分かる通り、reMarkableの液晶の反応速度は、Kindle端末と比較するとかなり速いです。
ただ、ボタンをタップすると目で見てわかる程度にワンテンポ反応が遅れるのが確認できると思います。
reMarkable2では、この反応速度が2倍になるので、遅延に関してはほぼストレスを感じなくなるのではないでしょうか?個人的には一番期待しているポイントです。
ただ、「液晶の反応速度2倍=ペンの遅延1/2」になるのかどうかは不明です。
おそらくは、ペンの遅延も1/2になると予想しますが…、実機レビューしてみないことには、どれほどのものかはわかりませんね。
もし、ペンの遅延が1/2になっているのであれば、ラクガキデバイスとして有望視されること間違いなしかと。
reMarkable2はiPad Pro 11より軽くて薄い*1ですからね。reMarkable2を手に持ったまま落書きしても、手首への負担はiPad Pro 11より少ないです。モノクロ液晶で目に優しいところもGood。
*1:reMarkable2の厚みは4.7mm、重さは403.5gです。2020年発売のiPad Pro 11の厚みは5.9mm、重さは471gです。
バッテリー、液晶反応速度、厚みの他に改善された点は、以下の3つです。
- 消しゴム機能付きペン
- アクセサーリー着脱用マグネット搭載
- USB TypeC 対応
消しゴム機能付きペンとマグネット着脱式カバーに関しては、オプションで選択して購入する必要があります。付属品として無料でついてくるわけではないのでご注意を。
旧reMarkableとreMarkable2との性能比較
reMarkable2の性能詳細
reMarkable2の性能詳細は上画像のとおりです。
重要なポイントをピックアップして、旧reMarkableの性能とreMarkable2の性能を比較してみます。
旧reMarkableとreMarkable2の性能比較表
reMarkable | reMarkable2 | |
本体サイズ | 177 x 256 x 6.7mm | 187 x 246 x 4.7mm |
ディスプレイサイズ | 10.3インチ | 10.3インチ |
解像度 | 226dpi (1872 x 1404) |
226dpi (1872 x 1404) |
ペン | 筆圧検知レベル2048/傾き検知 | 筆圧検知レベル4096/傾き検知 |
WiFi | WiFi対応 | WiFi対応 |
保存容量 | 8G (10万ページ保存可能) |
8G (10万ページ保存可能) |
CPU | 1GHz ARM A9 CPU | 1.2 GHz dual core ARM |
メモリ | 512MB DDR3L RAM | 1 GB LPDDR3 SDRAM |
バッテリー | 3000mAh | 3000 mAh |
重さ | 350g | 403.5 g |
読み込み可能ファイル | PDF/ePUB | PDF/ePUB |
価格 | 499ユーロ (2018/04/15時点) |
予約販売価格:399ドル 通常価格:399ドル+137ドル=536ドル (2020/04/27時点) |
⇒ 「reMarkable」筆圧感知できる電子ペーパータブレットの性能は?
液晶の大きさと解像度は変わってないようです。
ただ、筆圧検知レベルが2048→4096になったのは嬉しいポイントですね。
また、CPUとメモリもグレードアップされています。この辺が、液晶反応速度2倍に貢献しているんでしょうね。
reMarkable2は、旧世代と比較して約50gほど重くなってるのは気づきませんでした。ただ、その分筐体がプラスチック製からアルミニウム製?にグレードアップして頑丈になってるので良し。といったところでしょうか。
reMarkable2は日本未発売…
非常に残念なことではありますが、reMarkable2は旧reMarkableと同じく日本未発売です。日本への発送を行っていません。
ですので、reMarkable2を購入する場合は…
- 個人輸入代行サービスを利用する
- ebay等の海外オークション系サイトで購入する
- rakunewで購入する
- Amazonで転売されるのを待つ
といった選択肢から選ぶことになります。
個人輸入代行サービスを利用するのが一番お得だとは思いますが、海外サイトで英語で住所を入力したり、reMarkable公式サイトと個人輸入代行サイトの管理をしたりと、煩わしいことも確かです。
慣れていない人は、rakunewで購入するのが一番便利だとは思いますが、rakunewを利用する場合は手数料が加算されて高額になってしまうことに注意してください。
この辺りは、お財布との相談になるかと思います。reMarkable2の購入を検討されている方は、自分にあった方法で挑戦してみてください。
私は個人輸入代行サービスを利用して購入しました。予定通り発送されれば、8月ごろにreMarkable2を受け取れます。
(※追記:コロナウイルスの影響で、8月発送から11月発送に変更されました。)
⇒ 日本未発売のreMarkable2を購入する方法(※個人輸入代行サービスを利用)
iPad Pro 11とreMarkable2の比較については、下記の記事で紹介しています。
-
iPad Pro 11とreMarkable2の性能比較
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