Kindle VoyageとKindle Oasisを実機で詳細に比較してみました。
- Kindle Voyageの6インチとKindle Oasisの7インチの画面サイズではどれぐらい違うのか?
- デザインはどの程度変わったのか?
- 反応速度(描画速度)は変わったのか?
などなど、両端末の違いを写真つきでかなり詳しく比較しています。
Kindle VoyageかKindle Oasisのどちらを買おうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
デザインの違い
Kindle VoyageとKindle Oasisのデザインはかなり違います。
Kindle Voyage(上画像左)は左右対称の形状をしているのに対して、Kindle Oasis(上画像右)は片手持ちされることを前提として左右非対称に作られています。
Kindle Voyageの背面は、全面と同じく左右対称に作られています。
一方、Kindle Oasisの方は手で持たれる部分がグリップしやすいように少し太めに作られています。
大きさ
Kindle Oasisは、Kindle Voyageより少し横幅が大きくなっています。縦幅は若干短くなっています。
これは、Kindle Oasisの液晶画面がKindle Voyageより1インチ大きくなったためです。
薄さ(厚み)
Kindle VoyageとKindle Oasisの最も厚みのある部分(側面)を比較してみると、Kindle Oasisno方が分厚いのが分かります。(とはいっても8.3mmしかありませんが…)
しかし、別方向(上部)から撮影してみると、Kindle Oasisの薄さがよく分かります。
Kindle Oasisは端から端へ、厚みが薄くなっていくように作られています。ですので、もっとも薄い部分はKindle Voyageよりも断然薄くなります。
Kindle Voyageの厚みが7.6mmなのに対して、Kndle Oasisの最薄部は3.4mmです。Kindle Voyageの半分以下の厚みになります。
ボタン
電源ボタン
Kindle VoyageとKindle Oasisの電源ボタンの位置は全く違います。
Kindle Voyageが背面の左上に隠れるように設置してあるのに対して、Kindle Oasisの電源ボタンは端末の上部に設置されています。
どちらのほうが便利ということはありませんが、Kindle Oasisの方が押しやすいですね。
ページ送りボタン
ページ送りボタンはKindle Oasisで大きく改善されました。
Kindle Voyageのページ送りボタンはぐっと押し込むと反応する感圧式ボタンです。ディスプレイの左右に設置されており、「|」ボタンを押すと次ページへ、「・」ボタンを押すと後ページへ移動します。
この感圧式ボタン…、反応が悪くいのでユーザーには不評でした。おそらくKindle Voyageのユーザーは感圧式ボタンは使わず、フリック入力のみでページ送りしてる方が多いと思います。
Kindle Oasisのページ送りボタンは感圧式ボタンではなく『物理ボタン』に変更されています。コチコチと心地よいクリック感があり、触感で「押した」と分かりやすくなってます。また、クリックにきちんと反応してページ送りされます。
この物理ボタンへの変更は素晴らしいですね。英断です。
材質
材質は、Kindle Voyageがマットなラバー素材を中心に作られているのに対して、Kindle Oasisはアルミ合金で作られています。
これは、Kindle Oasisが防水対応になったためです。
また、アルミ合金製になったことでKindle OasisはKindle Voyageより頑丈になっています。ですので、Kindle Oasisの最も薄い部分は3.4mmしかないものの、結構丈夫です。
持ちやすさの違い
Kindle Voyageを片手持ちで読書するときは、上写真のように両端をグリップして持っていると思います。
Kindle OasisはKindle Voyageより横幅が長くなっているので、Kindle Voyageと同じような持ち方は…結構厳しいと思います。
素直に両手持ちするか、サイドのグリップ部分を握るようにして片手持ちする方が自然です。
ちなみに、Kindle Oasisは片手持ちで読みやすいように設計されているので、上写真のように左端部分を片手で持っても、親指が液晶画面に接触することはありません。
一方、Kindle VoyageでKindle Oasisと同じような持ち方をしようとしても出来ません。非常にバランスが悪いですし、無理やりやろうとすると親指が液晶画面を覆ってしまい、読書に支障が出ます。
ですので、Kindle Voyageを片手持ちする場合は、両サイドをグリップするように持つか、もしくは以下の記事で紹介しているように小指をボディの下部に引っ掛けるようにして持つことになります。
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画面の明るさの違い(輝度)
最小輝度
Kindle VoyageとKindle Oasisの画面の輝度を最小にして比較してみると、ほぼ同じ印象ですが…
最大輝度
輝度を最大にして比較してみると、Kindle Oasisの方が若干黄色っぽく、Kindle Voyageの方が若干青っぽいのが分かります。(デジカメのオートホワイトバランスで机が黄色く写ってしまっていますが、気にしないでください)
どちらも特に文章が読みにくいということはありません。青っぽさと黄色っぽさも、注意して観察しないとわからない程度です。
文字の見やすさ
解像度
Kindle Voyageのディスプレイ解像度は300ppiなので、画面間近によって接写してみても、文字がなめらかです。
Kindle OasisもKindle Voyageと同じく解像度300ppiのディスプレイなので、文字がなめらかです。
Kindle VoyageもKindle Oasisも文字の美しさに違いはありません。
表示領域
文章量
Kindle Oasisは、Kindle Voyageより1インチ画面サイズが大きくなっていますので、Kindle Oasisの方が一度に表示できる文章量がKindle Voyageより多いです。
速読に適しているのはKindle VoyageよりKindle Oasisと言えそうです。
Kindle Oasisだけの特別な表示方法
ちなみに、Kindle Oasisは画面サイズが大きくなったので、Kindle Voyageにはない表示方法を選択できます。
設定>ディスプレイサイズを選択すると…
「標準」の表示方法と…
テキストと画像サイズを大きめに表示する「拡大」の表示方法が選択できます。
ただ、標準でも拡大でもそこまで表示結果に差はありません。
単純に、Kindle OasisはKindle Voyageより一度にたくさん文字や絵を表示できると理解しておいて問題ありません。
OSの違い
Kindle VoyageとKindle Oasisに搭載されているOSは同じです。
Kindle Oasisだけ特別な機能が使えるわけではありません。
OSは基本的に同じですが、Kindle Oasisはオーディオブックに対応していますので、Kindle Voyageでは再生できないAudible(音声本)の再生ができます。
オーディオブックの再生にはBluetooth機器が必要になります。
画面回転対応
Kindle Oasisは画面回転に対応しています。
たとえば、Kindle Oasisを左手片手持ちから右手片手持ちにすると、持ち手に合わせて自動的に画面の上下が回転してくれます。
Kindle Voyageは横画面表示には対応していますが、回転表示には対応していません。本体をひっくり返しても画面は上下に回転してくれません。
表示速度(反応速度)
「Kindle Oasisの画面描画速度はKindle Voyageよりも早くなっている」という情報をネットで見かけますが、実際に比較してみるとそこまで劇的に改善されているわけではないようです。
上動画を見て頂ければわかると思いますが、若干Kindle Oasisの方が反応が良いかな?という程度です。(気のせいかもしれません…)
ただ、ページ送りボタンが物理ボタンになったり、片手持ちしやすくなったりと、総合的に使いやすさが向上しているので、前機種よりも快適に読書できるのは確かです。
まとめ
もし、Kindle Paperwhiteからの買い替えでKindle VoyageかKindle Oasisかどちらにしようか悩んでいるなら、Kindle Oasisをおすすめします。
Kindle VoyageとKindle Oasisの価格差は6000円(最小構成の場合)〜なので、お金を出せるのであればKindle Oasisを選んでおいた方が後々後悔しないのではないかなと思います。
ただ、今Kindle Voyageを持っている人がKindle Oasisに買い換えるかどうかは、結構ハードな悩みですね。
Kindle Voyageも十分良い電子書籍リーダーです。Kindle PaperwhiteよりもKindle Oasisよりも軽いので携帯しやすくて便利です。
しかし、Kindle Voyageの表示領域は6インチなので、Kindle Oasisの7インチより1インチ小さいです。
たった1インチと思われるかもしれませんが、本記事の写真を見て頂ければわかる通り、割と大きな差です。
Kindle Oasisなら、Kindle Voyageよりたくさん文章を表示できる、より大きな画面でマンガが読めるわけです。
この快適さは、たとえKindle Voyageを持っていたとしても、Kindle Oasisに買い換える価値があるとは思います。(私は実際Kindle VoyageからKindle Oasisに買い替えましたので、実感をもって言えます)
ですので、活字でもマンガでも、たくさん本を読むのであれば、Kindle VoyageからKindle Oasisに買い換えても後悔しないと思います。
ただ、そんなに読書しないなら、Kindle Voyageを使い続けても良いのではないかなと思います。
どうしてもKindle Oasisを買おうかどうか悩むのであれば、以下の記事で両端末のスペックの違いを比較していますので、参考にしてみてください。
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Kindle VoyageとKindle Oasisの比較
Photo credit: bfishadow on Visual hunt / CC BY Kindle VoyageとKindle Oasisを比較してみました。 この2機種で悩んでいる人は、おそ ...
Kindle Oasisのレビュー記事も書いていますので、ぜひ合わせて読んでみてください。
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Kindle Oasis購入レビュー!Kindle Voyageから買い換えるのにベストな一品(改善点一覧つき)
Kindle oasisを購入しましたのでレビューしたいと思います。 実は、 Kindle oasis は価格が高価ということもあり購入を見送っていました。 ただ、冷静に Kindle voyage ...
その他のKindleの比較レビューはこちらの記事でまとめています。
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